Type-T(VGN-TT)のコンセプトからデザインワーク、実機への足跡を追う
本ブログで登録している「みんぽす」にて
SONY VAIO type-t(VGN-TT)セミナーに参加させて頂きました。
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前回の前編 VAIO Type-T(VGN-TT)セミナー開発者スライド説明 からの続きです
2
VAIO Type-T(VGN-TT)コンセプト

本物はどっち?
片方はモックアップに実際の部品を組み付けたもの。
これで形状、質感などをチェックしていったそうです。
手前が本物なんですよ〜
(と言ってみるテスト)
本物は左側です。
パッと見各種シールが貼ってあるとか程度しか判らないですよね。
そういうレベルの見た目の質感もチェックしているそうです。
Type-Tのデザインについての開発者インタービューですがその中に「パウダー塗装」って言うのが出てきます。
この試作品もそれを施して質感の確認が出来るようにしてあるようでした。
確かに黒なんですが直線的な堅さでは無く、黒なのにふわっとした柔らかさを感じさせるのですよね。
<引用開始>
色が統一されているというのは、使う人にとっては当たり前のことですよね。こうして統一感のある配色にすることで、雰囲気はがらりと変わります。しかし、実はカーボン素材を使いここまで色にこだわるのは技術的には難しく、これまではなかなか実現できなかったことなのです。色だけではありません。「シルキーブラック」や「プレミアムカーボン」、「バーガンディーレッド」の黒い部分に使われている塗装技術はパウダー塗装といって、触ったときにしっとりとした感触が伝わってきます。このあたりにも人と機械をつなぐデザインとしての柔らかさを感じていただければと思います。
<引用終了>
3
Type-T(VGN-TT)が製品として仕上がっていく様を擬似的に体験

そして手前から形状概要確認の光合成樹脂のラピッドプロトタイプ
一番奥が実機
それぞれ作りながら上層部へのプレゼンテーション、意見交換していくそうです。
初期の形状確認モデルと大幅な変更などなくコンセプトがスムースに継承されていますね。
実は超サプライズとして今回のセミナーだからこその門外不出、写真撮影NG、あくまでオフレコ扱いのものを見させて頂きました。
そこからこの実機へと繋がっていく様子を思い浮かべると、社内外での様々ななドラマがありそうで感慨もひとしおでした。
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ぶれないコンセプト、到達点

初期からのスムースな流れるようなラインも殆どそのままに継承されています。
最初にターゲットとなる人物像を仮想選定。
このモデルでは篠原涼子さんみたいな人だったら・・・なんてとこからイメージ膨らませているそうです。
そしてその人物だったら、どんなものが似合うのか?
と言った辺りでプロファイリング。
そこからコンセプトを固めてデザインを決めているそうです。
そういう具体性持たせた故の形状、在り方、シルエットな訳ですから、コンセプトを体現する形状的デザインをちょっとした機能で簡単に変えてしまう事無く初期からぶれずにシルエットが生きるように、機能が詰め込まれていくようです。
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しなやかな軽量化は遊び心に満ちたプレミアムな美しさにも結実

天板もカーボン
これ未塗装カーボン製天板こちらにクリア塗装を施していくそうです
以前は強度しなりの関係でカーボンの筋目は斜めだったそうです。
今回は縦の筋
この筋目だと、塗装で筋目を塗りつぶさず、クリア処理を施し筋目を生かすプレミアムカーボンで綺麗な縦の筋が出てくるそうです。
しかしカーボンの積層品の為必ずしもどれもが綺麗な筋目と言うわけではないそうです。
このためプレミアムカーボンは、カーボンの筋目が美しいものを選別したうえであつらえているそうです。
カーボン積層であることの拘り、開発秘話はこちら。
金属では無いカーボン地が透けて見える事での温もりと落ち着き。
そんな姿がマッチした演出、舞台はこちら
Room Tour in a color mode -Sony Style (typa-t プレミアムカーボンのページ)
素材の質感が生きる小物、調度品と似合ってしまうというのは凄いですよね。
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カーボン積層の軽量化は強靭なしなやかさも手に入れる

液晶面が非常に薄いVAIOでは店頭展示品などで液晶面を捻ったり力かけて割っちゃう人も居たそうです。
このため、カーボン層を更に一層増やして曲げ捻れでの割れに対する耐性アップを図っているそうです。
天板表面は縦筋ですが積層で方向を変えてあげることで様々な方向への強度や粘りを確保してある訳ですね。
嘘みたいにとっても軽くて、更に薄いのですがこんな感じでテンションかけてもしなやかにしなる。
7
天板の艶めいた妖しくも悩ましい色

そして透き通りつつ煌くかのような赤が美しいバーガンディーレッド。
この写真では色の違いまで写せていませんが。
極微妙に色が違うのですよ。
下側にあるのが実機に採用され組みつけられているバーガンディーレッド。
上が色検討の天板。
この写真じゃやっぱり判らないですね。
色検討品の方は、微妙にバーミリオンっぽいオレンジが入っている印象。
実機の方はオレンジや朱色っぽさが無い、飲み物を連想させるような透明感。
#ea3a3a
試作品はごくごく微妙に、こっち系の色が入っている様子。極薄いオレンジが極微妙に入る事で赤というより朱の方向の発色の良さが出る替わりに、本当に僅かな違いなのですが厚み、重さと言う印象が出ているようでした。
こちらの色についての一覧がのっているページで見比べた方が説明し易いでしょうか。
JIS慣用色 和名 - Color+色・イロイロ
紅緋 べにひ #EF4644 rgb(239,70,68)
と
赤 あか #BE0032 rgb(190,0,50)
の違いというか。
その朱を排することで、軽さ、艶、透明感、煌きへの印象を高めているように感じました。
で、type T プレミアムカラー。
以前のモデルでの特集となってしまいますが基本これと同等。
ベースはメタリックを吹いているそうです。
<引用開始>
「メタリックな質感の再現も、吹き方によって異なってくるんです。わたしたちは「立たせる」「寝かせる」という言葉を使っているのですが、メタリック感を生むための金属のペーストは、厚く吹くことで深く沈み、薄く吹くことで浮き上がってきます。しかし、キラキラと金属を立たせるだけでは白っぽくなってしまいますので、全体の色とメタリック感のバランスは非常に気を使う部分です」。
<引用終了>
バーガディンレッドではベースにメタリックを使い透明感と煌きを生み出しているようです。
ところで色としての本来のバーガンディーは?
バーガンディー burgundy #6c2735
こちらのページによると”ブルゴーニュ産赤ワインの平均的な色”ということでどうやらワインレッド由来のようです。
そうなると、朱やオレンジのような暖かさ、甘さよりも、ブドウやワインのような透明感、煌き或いは妖しさを出したいにであればこっちの色になるんでしょうね。
8
センタリングが生み出す精緻さ

こちら、スズマサさんが知らないうちに仕込まれていた拡張ベースの件。
拡張ベースでの接続は、嵌めたときにがたついたりしないようにガイドとなる形状に本体が収まる、包まれるような感じになるようです。
そうなった場合、コネクタ部のズレがどうしても出てしまう。
PC側でコネクタ接合の遊びを持たせてしまうと、破損に繋がる。
それでベース側でこじっていれたりでも壊れないように逃げ代、遊びを設けるそうです。
この写真ですとコネクタの周りに数ミリづつ均等に隙間がありますよね。
これが逃げ代となっているそうです。
しかしこのドッキングステーションのコネクタ。
4方向からバネでテンション懸けて、センタリングされているそうです。
コネクタが端によっていたり、斜めになっているとやはり質感はかなり損なわれちゃいますよね。
それすらも拘って綺麗に仕上げてくる。
そしてそれを認めるっていうのも、本当に良いもの、質感もきっちり提供したい、そんな現れであるからのようです。
機能に満足しない、自分が持ち歩いて楽しめる、持って嬉しいもの。
Walkman ってまさにその辺り志向されていたと思います。
このBlu-Rayを敢えてモバイルのVAIO type-t で、外で楽しめるようにした
という辺り。
がさつさを排し、しなやか、精緻、持ったり取り出したり眺めているのでも嬉しい、そういう美しさ完成度を採用していく気風が機能だけで満足しないSONYのVAIOなんだなと思えます。
そして女性をひきつけるには、さりげない心遣いが重要だと思いますが、カラーリングだけにとどまらない機能、デザインに対する木目細かい配慮が妥協なく盛り込まれていると思います。
今回のセミナー参加記事前/中/後編の三部構成となっています。
前回の前編 VAIO Type-T(VGN-TT)セミナー開発者スライド説明 からの続き
次回、後編の 妖しさと艶と麗しと、Blu-Ray Walkmanを持って外に出よう に続きます

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ありがとうございます。いずれか一押し、励みになります。
admin edit [ 2008/11/30 20:57 ]
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